「AIにチームを作らせられる」と聞いて気になったけれど、「設定」という文字を見た瞬間に画面を閉じてしまった——。 そんな方のために、難しい設定ファイルを書かずにできる、最初の一歩だけをまとめました。
一人に全部頼んでいると、だんだん噛み合わなくなる
Claude Codeを使い始めたころは、何でもすぐに頼めて快適だったと思います。ところが、調べ物もコードの確認も文章の整理も、全部同じ会話の中で頼み続けていると、だんだん返事が的を外したり、同じ説明を何度もし直す場面が増えてきます。
これは、いわば「何でも屋の社員1人」に仕事を全部任せている状態に近いです。本人は頑張っているのですが、抱えている仕事が増えるほど、どこに集中すればいいかが見えにくくなっていきます。
「AIチームを作る」とは、何をすることか
Claude Codeには、得意分野ごとに「担当」をあらかじめ用意しておける仕組みがあります。公式には「サブエージェント」と呼ばれていますが、イメージとしては「専門担当のチームメイト」と考えるとわかりやすいです。
たとえば「コードを読んでチェックする担当」「資料を調べる担当」のように役割を決めておき、必要なときだけその担当に仕事を振る。普段やり取りしている相手(メインの会話)は、そのつど担当から「結果のまとめ」だけを受け取るので、会話自体はすっきりしたまま進みます。
イメージで言うと
自分一人で全部やる体制から、「調べ物が得意な人」「チェックが得意な人」がいる小さなチーム体制に変える、というだけのことです。チーム全員を一度に揃える必要はありません。
はじめの一歩:チームメイトを1人だけ作ってみる
最初から完璧な体制を作る必要はありません。まずは1人、よく使う作業で試してみることをおすすめします。手順は次の5つだけです。
1
Claude Codeで /agents と入力する
これだけで、担当を管理するための画面が開きます。
2
「新しいエージェントを作る」→「Personal」を選ぶ
Personalを選んでおくと、その担当はどのプロジェクトでも使えるようになります。
3
どんな仕事をしてほしいか、普通の文章で説明する
ここが一番大事なところですが、難しいことはありません。「コードを読んで、問題点をやさしい言葉で教えてくれる人」のように、人に仕事を頼むときと同じ言葉で説明するだけです。設定ファイルの書き方を覚える必要はなく、説明文を渡すとClaude自身が中身を作ってくれます。
4
使える範囲を選ぶ
その担当に「何をしてもよいか」を選ぶ画面が出てきます。最初は、ファイルを読むだけの範囲に絞っておくと、安心して試せます。
5
保存して、声をかけてみる
保存すれば、すぐにその担当を呼び出せるようになります。普段の会話で「さっき作った担当に確認してもらって」と話しかけるだけで、その担当が動いてくれます。
実際に使うと、何が変わるか
たとえば「コードレビュー担当」を1人作っておくと、何かを書いたあとに「レビュー担当にチェックしてもらって」と一言伝えるだけで済むようになります。チェックの過程で読み込んだファイルの中身などはその担当の中に収まり、メインの会話に戻ってくるのは結果だけ。同じ説明を何度もし直す手間が、少しずつ減っていきます。
最初につまづきやすいところ
気をつけたいポイント
- 一気に何人も作ろうとしない。まずは1人、よく使う作業で試す。
- 担当の説明がぼんやりしていると、Claudeが「いつこの担当に振ればいいか」を判断しづらくなる。「何をする人か」を一文で言い切れるくらい具体的にしておく。
- 設定ファイルを手作業で編集する方法もありますが、最初の一歩としては
/agentsの画面から作るほうが、迷わず進められます。
今日のまとめ
「AIチームを作る」と聞くと身構えてしまいますが、最初の一歩は「1人だけ、得意分野を決めた担当を作って試してみる」ことで十分です。
慣れてきたら担当を増やしたり、担当同士が連携して動くような、もう一歩進んだ仕組みも用意されています。それはまた別の機会に。今日はまず、1人のチームメイトを迎えるところから始めてみてください。

